LabVIEWでexe.ファイルを作るには?(2)
本トピックの目的をおさらいしますと、LabVIEW使用環境にない他のユーザに実行可能なVIを提供するためです。Windowsではexeファイル、Macではappファイルです。ここでは、Windowsを想定します。
<序章>作成したVIをexe.ファイルとして配布できる
<一章>システムのexe.ファイル化とは?
<二章>exe.ファイル作成ー準備編ー
<三章>exe.ファイル作成ービルド編ー
<四章>実行矢印がこわれるとき
<五章>exeアプリケーション作成時のチェックリスト
<終章>まとめ
(2)では、<二章>を記載します。
<二章>exe.ファイル作成ー準備編ー
①VIプロパティ
ウィンドウの外観をカスタマイズする場合に使います。
(やり方)
・フロントパネルのメニューバーより、(ファイル)→(VIプロパティ)→(カテゴリからウィンドウの外観)を開く
・ウィンドウタイトルに、お望みの「タイトル名」を記入
・トップレベルアプリケーションウィンドウにチェック(フロントパネルをexe.ファイル用に変更)
・カスタマイズボタンをクリックし、ウィンドウ設定を行う
(やれること例)
スクロールバーを表示させない
ツールバー上のボタンを隠す など
②パスの生成
(目的)exeアプリケーションの実行中にファイルからデータを読み取る場合、ブロックダイアグラムに直接コーディングを行うので、パスを設定しなければなりません。ここはやり方があるので、ヒントを以下に書きます。
(ヒント)
データを読み取る元ファイルを、アプリケーションディレクトリViを使って設定します。このVIは、exe.ファイルから呼び出されると、そのアプリケーションが保存されたフォルダのパスを渡す関数です。
③LabVIEW終了関数の呼び出し
(目的)LabVIEWの処理が正常に完了したら、VIを終了させる必要があります。
(手順)
・条件無効ストラクチャを呼び出す
・ストラクチャの枠上で、右クリックし、後にサブダイアグラムを追加を選択
・ダイアログボックスで、記号を「Run_Time_Engine」を選択、値を「True」に選択
以上の内容が、exe.ファイルの準備作業となります。
実を言うと、このやり方にこだわる”理由”は特にないので、中級者以上の方は、独自のやり方を見出してください。
(2)は以上です。
(3)では、<三章>exe.ファイル作成ービルド編ーを記載することにします。